マディソンの競技内容

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2人1組の協力ポイントレース

マディソンは2人1組で行うポイントレース形式のレースです。アマチュアでマディソンを行うレースは見当たりません。非常に高度な走行技術と人数の頭数が必要なので、ピスト人気がロード並に高くなってこないと難しいと思われます。

距離と競技形態

マディソンは同じチーム、国などの2人が1チームとして出場します。400mバンク以上は20チームまで、333バンク以下は18チームまで出場できます。競技はバンクの下半分(内側)と上半分(外側)に分けたエリアで行われます。特にラインが引かれるわけではありません。

距離は、男子エリート・400mバンクなら120周の48kmです。距離はバンクと年齢層カテゴリーで違ってきます。

総距離の間に中間スプリントがあります。ポイントレースと同じく、1位に5点、2位に3点、3位に2点、4位に1点が与えられます。中間スプリントは男子エリート400mバンクなら20周ごとの計6回です。

勝敗は周回数が多いチームが勝ちです。周回数が同じならポイント数で判断。それでも同じなら、最後のスプリントの順位で決まります。

スタートの様子

各チーム最初に走る選手と交代選手に分かれます。最初に走る選手はバンク内側半分に待機し、交代選手は外側半分を走ります。レースに参加しているのは内側の選手です。ポイント獲得も周回も内側の選手のみが関係します。外側の選手は関係ありません。

号砲・電子音と共に内側の選手がスタートします。

選手の交代

レースに関係ない交代選手は、バンク上部をゆっくりと周回しています。内側と外側の選手は自由に交代できます。疲れてきた、展開、作戦等の理由により選手の交代が行われます。

バンク上側の選手がバンク下側に下りてきます。下側のレース参加中のチームメイトより進行方法の前に下りてきます。その際の両選手の速度は、下側の選手 > 上側の選手となります。

下側の選手が、下りてきた交代選手に追いつきます。下側の選手はハンドルの中央を左手だけで持ち、右手を下りてきた交代選手に差し出します。下りてきた交代選手は、左手を差し出し手をつなぎます。

下側の選手は自転車をふらつかせないようにして、力をこめて交替選手、つまりチームメイトを前方に放り投げるように投げ出します。

投げ出された選手は、レースが行われているバンク下側の速度まで一気に加速します。この時点でレースに関係する選手が入れ替わります。要は「タッチ」と同じことになります。

先ほどまでレースに関係していた選手は、バンク外側に退避します。次の交代までゆったりとしたペースで周回し体力回復に努めます。

この交代は何回でも可能です。片方の体力を温存する作戦、頻繁に交代して疲労を蓄積しない作戦があります。

交代方法について

下と上の選手が交代するときに手をつないで放り出しますが、この方法はルールで決められていません。手かレーサーパンツにタッチすれば交代とみなされます。

しかし、手をつないで放り出した方が確実に速くなります。タッチにかかる時間は長くなりますが、交替しようとする選手が簡単にレースの速度まで上げられるので有利です。普通はこの放り出しで交代します。