ピストのレース用タイヤは、空気を10気圧以上いれないと走れません。ロードレーサーのタイヤよりさらに高気圧なため、2000円ぐらいで売っているような安物感たっぷりの空気入れだとかなり苦労します。
そもそも空気入れは、カタログ表記の最大空気圧まで入らないのが普通です。最大空気圧の手前で、バーが固くて押し込めなかったり、バルブ周辺から空気が漏れたり、ホースが弾け飛んだりとトラブルだらけになります。
仮に安物の空気入れで10気圧以上入ったとしても、入った頃には腕が疲れていて、息まで上がっていることもあります。
別にそれでも我慢すればいいのですが、走る前の準備はなるべく早く、楽に済ませるのが望ましいです。
以上のことから、ピストで使う空気入れには、少ない力で確実に高気圧まで入る性能が必要です。この条件を満たす空気入れが、もうレースをする人には常識にもなりつつある、シリカのスーパーピスタ(ピスタ)とクワハラのヒラメ口金の併用です。
スーパーピスタが空気入れで、ヒラメがバルブ口金です。ピスタという空気入れがありますが、これはポンプ全長が短いタイプで、1回で入る空気量が減ります。身長が低い人にはこちらがいいかもしれません。
スーパーピスタは、本体が金属でできており、頑丈で安定性があります。グリップ部分も大きくて力が入りやすくなっています。最大16気圧まで入ります。私は13気圧までしか入れたことがありませんが、何の苦労もなく入ります。空気圧メーターも正確だと思います。
スーパーピスタの唯一の難点がバルブ口金です。ただ差し込むだけの方法なので、差し込み加減では空気が漏れることがあります。また、差し込みすぎると抜けなくなり、無理に抜いたときにスポークで手を怪我することもあります。
上記のスーパーピスタ唯一の弱点を、ヒラメという名のバルブ口金が解決してくれます。
ヒラメも真鍮の削りだしによる金属性で頑丈です。レバーを開放した状態でバルブを刺し込み、レバーを締めるだけです。少ない力で完璧にロックすることができます。10気圧以上の高気圧でも全く空気漏れがありません。とてもシンプルな作りなのに性能は抜群です。
価格は3500?4000円程度で売られています。ある程度品揃えのあるお店でないと扱っていません。タキザワやサイクルベースあさひで販売を確認しています。
ちなみにヒラメ口金は2種類あり、縦型と横型があります。おすすめは「ポンプヘッド2号横型 HP-20」です。ただ単に横型と表記している場合もあります。性能は同じですが、横型がディスクホイールに使いやすくなっています。ロードレーサーに使うにしても、やはり横型のほうがおすすめです。人気も断然横型です。
販売されているヒラメは仏(フランス)式バルブ用になっています。別売りのゴムパッキンセットを買えば、米式と英式にも対応します。エアゲージが付いているので、車やバイクにもとても便利です。
スーパーピスタとヒラメ口金のセットで1万円近くしますが、一度買えば買い換えなくてもいいほど頑丈です。両者とも部品が手に入りやすいので、性能面から考えても、他メーカーの空気入れより実質的には得だと思います。
以前はシリカ以外のフロアポンプは外れが多かったのですが、最近はかなりいいのが出てきています。友人が使っているGIYOの何だったか高いやつは、金属系でできていないのにかなりしっかりしていてびっくりしました。
それに口金の固定力も十分でした。普通に10気圧入りましたね。予算的にはこっちのほうが財布に優しいです。ただスモールパーツの手に入りやすさでは劣ります。
口金のゴムが案外とへたるのが早いんですよね。ヒラメだとへたりがほとんどないです。あったとしてもすぐに交換できますし。
とにかく、ヒラメはともかく、安物のポンプだけは買わないようにしましょう。安物買いの銭失いになるのは確実ですよ。私は2,000円くらいので失敗しました……
カテゴリ:ホイール周り
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